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【代理店時代−3】

さて、そろそろ賞に応募しようか、と
思ったのはいいのですが、何しろ今までに
一度も応募なんてしたことがありません。

まず制作メンバーの名前を確認することが
大変。仕事をしている時に名前を呼んでは
いても、フルネームでは知りません。

応募票にスタッフ名を書き込むことが
すでに億劫です。(笑)

そんなこんなで何とか応募票に必要事項を
書き込み、愛知広告協会賞(現AICHI AD
AWARD)に応募しました。

確か、三重県にあるファッションビルの
ポスターとか、大学のラジオCMとか
だったと思います。

結果は…。

入選でした。

ところで、その頃同じ代理店に務めていた
人が愛知県知事賞という最高賞を受賞して
いました。

ただその人はただ単に東京在住の有名な
デザイナーに仕事を発注しただけで、本人
は何もしていませんでした。所謂「丸投げ」
というものです。(笑)

私は自分がいなければ成立していないこと。
コピーを書くことはもちろん、ビジュアル
にも自らの見解や意見を反映させている
仕事であること。そして自分が制作代表者
としてふさわしいディレクションをして
いること。

これらをすべて満たしていることで自らが
代表者として応募する条件としていたので、
いくら最高賞といえども「丸投げ」した人
が受賞者になることには大いに疑問を持って
いました。

愛知広告協会賞では、それから数年内に
ポスター部門賞、コピー技術賞。という賞を
もらいました。

ポスター部門賞は2年連続で受賞できそう
だったのですが(最終候補2作品のひとつ
として残っていたそうです)前年に受賞して
いるから、という理由で2年連続受賞を
逃しました。

忖度、が働いたわけです。(笑)

ちょうどその頃(80年代中頃です)名古屋
にもコピーライターズクラブができていま
した。

コピーライターズクラブと言えばTCC。
東京コピーライターズクラブが最も権威の
あるクラブでしたが、名古屋の会員はすべて
東京にいるときに受賞して会員になった人が
ふたりいるだけでした。

その遙か前にひとりYさんという方が会員に
なっていましたが、その方はもうすでに
あまり活動していなかったと思います。

名古屋のコピーライターズクラブは、特に
会員資格もなく入会したい人が入る、という
いい意味で緩い会でした。(コピーライタ
ーズクラブ名古屋・CCNという名称で
今も存続しています)

そのCCNが有名なコピーライターを東京から
招いて講演会を時々開催していました。

その講演会に超有名なコピーライターNさん
とUさんのおふたりが来てくれました。また
講演会が終わった後にはCCN賞という名古屋
のコピーライターたちから募った応募作品の
審査員を務めてくれました。

私も会員としてその賞に応募していました。
名古屋の藤が丘にあるファッションビルの
ポスターやカメラ店のテレビCMなどです。


愛知広告協会賞「ポスター部門賞」を逃したポスター