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ナゴヤデザインウィークにて

本文と写真は関係ありません。


セミナーを聴きに行ってきました。

「ナゴヤデザインウィーク」というイベントの一環として
行われたセミナーです。
登壇者の話はとても面白く共感できる部分がたくさんありました。

ただ司会を担当していた人たちには小さな違和感を感じました。
自分の考え方も登壇者と同じで、自分はあなたのことをとても
よく理解しているぞ、というアピールが気になって。
有名ブランドに憧れる気持ちが強いこの地域では、著名人にも
へりくだってしまうのかな?と思ってしまいました。

また登壇者のファッションは自己表現としての矜持が見られた
のに、俗に言う「型から入る」とでも言えばいいのか、こんな
格好をしていればクリエーターっぽく見える?みたいな浅薄な
印象を受けてしまいました。
でもそれは、がんばっている、とも思えなくもありませんが…。

ところで、セミナーの内容から思ったのは、コンセプトに対する
受け止め方の違いでした。
コンセプトはある種の謎解き、あるいは頓知のような位置づけ
だと考えていた私は、発信者からの投げかけに対して受信者が
その答え合わせをすることが、コンセプトと呼ばれるものの
正体だと考えてきました。
これって、他の人は気づいていないかもしれないけれど、こんな
ところがいいよね、そう思わない?的な(笑)

でも今は違うかもしれないなと。
そういったプロセスを経ることなく、これっていいよね!
うんいいよね!というコミュニケーションになっているのでは
ないかな?ということです。
そこには共有している価値観の検証は存在しません。
言うなれば直感と直感で通じ合っているのです。

そこに思慮や考察は不要です。
感覚こそが重要なのです。

こんなことを考えながら、セミナーを聴いていました。