レッドシューズのこと。
以前は西麻布という、ちょっと行きにくい場所にあった店、
その名はレッドシューズ。
そのレッドシューズはクローズしてしまったのだが、実は
復活していたのだ。
それも10年以上も前に。
初めて行ったのは30数年前だった。
当時、東京でスペースデザインの会社に勤めていた友人、
外山に連れて行ってもらった。
タクシーに乗るとやたらと詳しく道の説明を運転手にする
外山だが、その時もめちゃくちゃ細かく説明していた。
正直に言うと、あまりはっきりとは覚えていない(何せけっこう
酔っ払ってから行くので…)のだが、すげぇかっこいい!と
思ったことことははっきり覚えている。
大きなスクリーンがあって、風神・雷神の絵が飾ってあった
ような記憶…。
そして最近、東京に行くたび、レッドシューズに顔を出している。
マスターの門野さん(もんちゃん)も温かく迎えてくれる。
でもこの店。
伝説と呼ぶにふさわしい、エピソード満載の店なのだ。
ストーンズ、デヴィッド・ボウイ、ブライアン・フェリー、
など錚々たるロックミュージシャンが来店。
X JAPAN、尾崎豊をはじめ、日本のミュージシャンも多数
来店しては大暴れをしていた。(笑)
そんなレッドシューズをシーナ&ロケッツの鮎川さんは
「ロックの迎賓館」と呼んでいた。
もちろん私はたんなる一般客だったが、レッドシューズの
店の空気を吸うだけで気分が高揚した。
すっかり昔話のようになってしまったが、今でもこの店には
多くのミュージシャンの言霊が漂っている。
だから。
生きている間は、ずっと。
私はレッドシューズに通うのだ。